森のおさんぽ会 blog

瀬谷市民の森で、未就園児の親子を対象としたおさんぽ会のブログです。

センス・オブ・ワンダー

これからの森のおさんぽ会について、ちびちびと構想中です。地域の親子さんに参加したいなと思ってもらえるように、私がより自信を持って広められるように、本を読んだりしています。勉強(?)しながら、素人がなんてこと始めちゃったんだろうと、この先の不安も否めない中で、レイチェル・カーソン氏の「センス・オブ・ワンダー」を今さら読みました。実はまだ読んだことがなかったのです。理由は、書いてある内容はだいたい想像できるから(笑)。読んでみたら、本当に想像通りでした。やわらかくも力強く心のこもった文章。この本が私の森のおさんぽ会の教科書だなぁ、そして、森のおさんぽ会を1年終えての今、読んで良かったのかもしれないとも思いました。

センス・オブ・ワンダー=神秘さや不思議さに目を見はる感性」

子どもたちの世界は、いつも生き生きとして新鮮で美しく、驚きと感激にみちあふれています。この感性は、やがて大人になるとやってくる倦怠と幻滅、わたしたちが自然と言う力の源泉から遠ざかること、つまらない人工的なものに夢中になることなどに対する、かわらぬ解毒剤になるのです。

自然にふれるという終わりのないよろこびは、けっして科学者だけのものではありません。大地と海と空、そして、そこに住む驚きに満ちた生命の輝きのもとに身をおくすべての人が手に入れられるものなのです。

…と、引用文はこのくらいにしておきますが、数十年も前に書かれたこの本が、良くも悪くも色あせない内容なのです。もしかしたら、ヒトが現代に生きていくうえでの教科書かもしれません。

いろいろ考えることはあるけれど、長々とは書けませんし書きません。「(親子で)おさんぽをすることが楽しいと感じる」、それだけで、私たちが森のおさんぽ会を主催する理由にして良いな、と簡単過ぎる結論に。でも、それが一番大事で、一番皆さんに伝えたいことかもしれません。

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先日、森に遊びに行った時に仲間のHさんが撮ってくれた写真

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写真中央の「センス・オブ・ワンダー」は、昨年、新潮社より福岡伸一さんや角野栄子さんらの解説エッセイとともに出版された文庫本です。もし機会があれば、ペラペラとつまみ読むだけでも(?)おススメです。