森のおさんぽ会 blog

瀬谷市民の森で、未就園児の親子を対象としたおさんぽ会のブログです。

きっかけの絵本

わが家には、あまり絵本はありません。ただ、絵本を借りるための図書館通いは、かれこれ11年(←長女11歳)になり、日常的に図書館から借りた絵本や紙芝居が家にあります。

ここ最近は、息子が夜の歯磨きを終えると、何かしら絵本を1冊選び出し、私のひざにドンッ(←5歳でもう重いのです)と座る、というのが日課です。図書館から借りた本があっても、家にある数少ない絵本の中から選ぶこともあって、つい先日、「めの まど あけろ」を私に手渡しました。‥‥久しぶりにその絵本をうれしく読むと、何が面白いのか息子はケタケタと笑い、娘もそばにいて。ずるずるずる…と、私とわが子たちと絵本との関わり方を懐かしく思い出すことになりました。

「めの まど あけろ」は、地域の親子会に参加した時に、お手伝いにいらした保育士さんが読んでくれて知り、「この本は買おう」と思ったのです。谷川俊太郎さんの、ストーリーというよりは、言葉遊びのようでもある「詩」が当時の私に読みやすかったのかもしれません。生まれて間もない長女に響くものでもないのかなと感じられましたが、気に入ってくれる時代がやってきました。何度も読んでそらで言えるくらいにはなって、普段の生活の中でこの絵本の詩を部分的に拾っては、口にしました。例えば、朝、「めの まど あけろ おひさま まってるぞ……」と言いながら娘を起こすような。

いろいろなタイプの絵本がありますよね。「めの まど あけろ」は私たち親子にとってはいっしょに「歌をうたうように」読む本だったのだな、そして、親子のために手に届く場所にずっと置いてある絵本になりました。

長男の場合も乳児期から絵本に親しんでいましたが、1~2歳の頃は、私が絵本を読んでいる最中もじっとしてられず、興味がないことはないというのは分かりつつもなかなか読みにくいなあという時期が長かったのです。でも、「ページをめくる喜びを知っていれば、また読める時もきっときますよ。」と教えてくれた方がいて、ほんとかなー?と思っていたら、本当でした。そして、私に読んでもらうようにせがむ日々も、あと1年あるかないか?(意外と長かったりして?)でしょう。

私は幼いころはあまり本好きとは言えなかったので、本好きなわが子らをいいなと思います。私が彼らに、絵本の良さを様々な角度から教えてもらったと言えます。子の成長とともに、絵本の立ち位置は変わるだろうけれど、ヒトとの出会いを楽しむように、本との出会いも楽しめるような、そんな暮らしをこれからもしていきたいです。『ページをめくる喜び』を味わえる人生を。

最近、たまたまお絵描きする時間が重なり。 絵を描くのが好きだったから絵本にも興味を持っていたことを思い出しました。