森のおさんぽ会 blog

瀬谷市民の森で、未就園児の親子を対象としたおさんぽ会のブログです。

授業でさんぽ

基本的に私の肩書きは主婦なのですが、この9月から私立高校の1年生に『生物基礎』の非常勤講師をしています。教師をするのは教育実習以来初めてで、これまでとは違う脳回路を使ってがんばってみる日々です。心がけているのは、生物の学びを「教科書の中の出来事」とされないように、「生きること」と結び付けて考えられるようにしたい、学ぶことによって視野や視点を広げてほしい、ということかな~。なかなか難しいです。

試みの1つとして、毎回授業の初めに、通勤中などに摘んだ野草を1種教室に持って行って、その野草にまつわるあれやこれやを話すことにしてます。例えば、昨日は野草ではなくイチョウの葉っぱを持って行き「さて。イチョウってなぜで秋に黄色になるんでしょうねぇ?」といった話をしました。これまで、教室に持ち込んだのは、エノコログサ、ススキ、クズ、カラスウリ、コセンダンソウ、ミカンソウ…と、いろいろ。

そんな草を持って行くと余計に「みんなと外に出たいねぇ。」となるばかりだったところ、先日より新しい単元『生態系』に入ったので、ここぞとばかりに外へ観察に出る授業をしました。45分間だけなので、学校敷地内の狭い植え込みなどだけではありましたが、実習プリントを作成して。

いやぁ~、楽しかったです。小学生でもないのに…的な反応されたらつまらないなと思ったのですが、生徒たちなりの発見を教えてくれて、教室の中とは違う表情が見られて。これって、おさんぽ会だなぁ~と思いながら私は楽しみました。生徒たちからの「生物、楽しい。」の感想が出てくるような授業にこれからも(予定ではあと少しの期間ですが)努めて、「授業」というより、私も「学習」の時間として楽しみたいです。

外で観察した授業の日は良い天気でした。1限~6限のうちの4時間、私は外にいられて楽しめました(笑)。