森のおさんぽ会 blog

瀬谷市民の森で、未就園児の親子を対象としたおさんぽ会のブログです。

トットちゃんとさんぽ

1月らしく寒いですが、横浜では昼間は、日差しがあると外は暖かいですね。そして空がとってもきれいです。昨日は息子と凧あげを楽しみました。

さんぽではなくても、家の窓からでも、空を見上げて風の匂いを感じて一息つくだけでも良いですね。今年の1月も終わろうとしていて、あっという間に過ぎていく日々の中で。

世界で最も発行部数が多い本としてギネス記録となっている黒柳徹子さん著『窓ぎわのトットちゃん』。黒柳さんは、ご自身トットちゃんが通ったトモエ学園(小学校)の小林校長先生のことを書きたかったと聞いています。私はこの本を子どもの頃に読んで、内容をあまり覚えておらず、最近娘と話していて「この校長先生ね、天才。」と感想をもらしたことをきっかけに読み直しました。トモエ学園での授業の進め方は、朝、先生が今日一日やる科目の問題をすべて黒板に書くと、児童はそれのどの科目から始めても良かったそうです。なので、同じ教室でも、国語で作文を書いている子のいるうしろで物理の実験をしている子がいたりといった風です。そして、午前中、児童ががんばってそれを終わらせると、午後の授業はたいてい「散歩」になったそうです。それは、1年生でも6年生でも同じく。「子どもたちにとって、自由で、お遊びの時間とみえる、この『散歩』が、じつは、貴重な、理科や、歴史や、生物の勉強になっているのだ、ということを、子どもたちは気がついていなかった。」と書かれています。

勉強は、「これは勉強」と思っていなくても良くて、いや、むしろ勉強と思わず面白がる方が身に付く場合も多い気がします。TEAMドルフィンの「森のおさんぽ会」も「勉強」とは絶対に思ってほしくないですが(「勉強」と思った時点でつまらならくなりませんか(笑)?)、参加したことがある方の中には、おさんぽして遊んだら学びもあるみたい…と感じたことがある方もいるかもしれないですね。

私はこの本から「さんぽ」の文字を見つけたので、「おっ!」っと、ブログにここだけ抽出したのですが、トモエ学園は人の成長の芽を育てる確固とした教育方針のもとで様々な工夫がされています。80年以上も前にこのような学校があり(空襲で焼かれ廃校)、世界で一番読まれている本であるはずなのに、現在の日本の教育現場はどうなのだろうなぁと思うところもあります。

校長先生にならなくても、先生にならなくても、親にならなくても、小さな子でも、学校という場ではなくどこででも誰でも、教育者にはなり得ると思うのです。肩ひじ張らずに「教育」し合って、心が豊かな世界になっていけたらいいなと思います。

さてさて、「森のおさんぽ会」、2/9、2/16、3/8、いずれも金曜日ですが、まだまだ空いていますよ~。ぜひ、いっしょに遊びましょう~(^-^)♪

先日、上瀬谷でのおさんぽ中での2枚です。大きな猛禽類の鳥が木に止まっていて、双眼鏡を持っていなくて残念でした。飛び立った時に運よくスマホのカメラ枠に入りましたー。上瀬谷の旧通信帯の工事も進んできてしまいました。瀬谷市民の森も騒音が届いてしまう今日この頃です…。

 

おさんぽ会、冬~春の予定

あけましておめでとうございます。

今年2~3月の「森のおさんぽ会」のチラシを、早速掲載します。(今回のイラストのモデルさんはMくん、Sくん、Hくんです。)2月9日、16日、3月1日、8日。ご予約はメール(27chika29@gmail.com)等で受け付けまーす(^_^)/。

不穏な出来事で始まった今年。何気ない当たり前のような日々の大切さを痛感します。

令和3年度から始めたこの「森のおさんぽ会」は、瀬谷区補助金をいただいてまる3年、皆さまのおかげで続けてこられました。次年度からは補助金区分が変わりますので、内容改変する部分がありますが、これからも可能な限り「森のおさんぽ会」を続けて行こうと思っていますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。「うちの子が幼児期に『森のおさんぽ会』に出会えてラッキーだわぁ~。」って思ってもらえるように、今年もニヤニヤしながらがんばりたいと思っています。

 

授業でさんぽ

基本的に私の肩書きは主婦なのですが、この9月から私立高校の1年生に『生物基礎』の非常勤講師をしています。教師をするのは教育実習以来初めてで、これまでとは違う脳回路を使ってがんばってみる日々です。心がけているのは、生物の学びを「教科書の中の出来事」とされないように、「生きること」と結び付けて考えられるようにしたい、学ぶことによって視野や視点を広げてほしい、ということかな~。なかなか難しいです。

試みの1つとして、毎回授業の初めに、通勤中などに摘んだ野草を1種教室に持って行って、その野草にまつわるあれやこれやを話すことにしてます。例えば、昨日は野草ではなくイチョウの葉っぱを持って行き「さて。イチョウってなぜで秋に黄色になるんでしょうねぇ?」といった話をしました。これまで、教室に持ち込んだのは、エノコログサ、ススキ、クズ、カラスウリ、コセンダンソウ、ミカンソウ…と、いろいろ。

そんな草を持って行くと余計に「みんなと外に出たいねぇ。」となるばかりだったところ、先日より新しい単元『生態系』に入ったので、ここぞとばかりに外へ観察に出る授業をしました。45分間だけなので、学校敷地内の狭い植え込みなどだけではありましたが、実習プリントを作成して。

いやぁ~、楽しかったです。小学生でもないのに…的な反応されたらつまらないなと思ったのですが、生徒たちなりの発見を教えてくれて、教室の中とは違う表情が見られて。これって、おさんぽ会だなぁ~と思いながら私は楽しみました。生徒たちからの「生物、楽しい。」の感想が出てくるような授業にこれからも(予定ではあと少しの期間ですが)努めて、「授業」というより、私も「学習」の時間として楽しみたいです。

外で観察した授業の日は良い天気でした。1限~6限のうちの4時間、私は外にいられて楽しめました(笑)。

 

おさんぽ会報告(11月20日)

11月20日、今年もまた森に来てくれたmokomokobooksさん♪と「森のおさんぽ会DE絵本のじかん」を開催しました。秋のおさんぽにはもってこいなお天気、7組の母子さんにご参加いただきました。

森に着いたら腰を下ろしてmokomokobooksさんの絵本時間を楽しんで、その後は、自由に楽器で遊んだり、森の拾い物を使ったクラフトをしたり。土いじりに没頭したり、ママに絵本を読んでもらったり。

写真を見返しながら、今もふんわりした気持ちです。絵本を読むのも、音楽をするのも、クラフトをするのも、森じゃなくても、どこでもできるのですが。森で作られるmokomokoさんお二人のアートは心地よかったり、わくわくしたりして、それをみんなそれぞれ感じて、みんなで創ったひとときでした。「森でこそ味わえる」を、きっとみんな楽しめたのではないかと思います。

絵本、楽器、自然遊び…ママといっしょに好きなことをできて、満足できたかなぁ~。皆さんの笑顔に私も元気をもらえました。どうもありがとうございました(^^♪。

mokomokobooksさんとのコラボは大人気で今回も広く宣伝する前に定員を超えるお申し込みがありました。来年度も開催予定ですので、今回逃した方は、来年の機会に~。そして、通常の森のおさんぽ会も含めて、秋シリーズはこれにて終了です。次回は2~3月です(1月にホームページを日程更新します)。どうぞ皆さまご参加くださいね。

 

おさんぽ会報告(11月10日)

11月10日。天気予報では「昼過ぎから雨」。今年度はこの予報のパターンが多くて(*_*)、私を悩ませまてくれます。「うぅ~む」と空を見て唸りながらも、予約している参加者さん達は1回は森のおさんぽ会を経験している方ばかりというのもあって、開催することにしました。皆さんがキャンセルの判断をされるも、参加されるも、月齢や体調や気分や森までの交通手段等々ケースバイケースです。いつもどちらも正解だと私は思っています(^_^)。

予報と違って、10時を過ぎるとポツポツと降っているような空模様になってしまったのに、参加してくれた7組の親子さん~。開催史上、ここまで降ったことはなかったなぁと思いながら、森で遊ぶと決めたらもう楽しむしかないわ、と気持ちを入れるオトナな私…なのですが、コドモ達はいつもと同じように楽しんでいました。コナラなどはほとんど落葉してしまったので、なるべく雨宿りできるスギやヒノキの樹の下での森遊び。かわいい実を見つけたり、カタツムリの殻を見つけたり。私が「コドモは雨でもよく遊ぶねぇ。」と言うと、あるママさんが「ほんと。天気に振り回されるのはオトナばっかり。」と言っていて。あぁ、ほんとに。雨の森をそのまんま遊べるコドモ達を誇らしく感じました。そして、そこをいっしょに楽しめるママさん達もすてきだなぁ、と思いました。

真正面の写真は載せられませんが、みんなとっても「いい顔」をしていたので、ブログ読者さんも想像していただけたらうれしいです。クラフトは、前回と同じく、小枝の束に金色のアクリル絵の具を塗り、スワッグを作りました。ママに小枝を持ってもらって、塗る…を楽しめた子もたくさん。塗った小枝は、なかなか乾きませんでしたが(笑)、乾かす続きは家でしてもらいました。

E君が「葉っぱがないてるよ」と教えてくれました。木の葉が受ける雨粒の音を、そんな風に感じて聞いているのでした。泣いているのではなく、きっと鳴いている音。

私も皆さんのおかげで楽しい時間となりました。ありがとうございました♪
最後に、参加者さんが帰宅後に「こんな風にスワッグ飾ったよ。」の報告写真のご紹介です。みんなのよい思い出の品になったら良いなぁ~(^-^)。皆さま、お疲れさまでした。

 

おさんぽ会報告(11月1日)

11月1日も、よいお天気でしたね。もう11月だというのに日差しが強くて、森の中はちょうど気持ちよく過ごせる空気でした。7組の親子さんにご参加いただき、森のおさんぽ会を開催しました。

下草が刈られて、だいぶ秋の様相。草がぼーぼーしていないので、小さな子も遊びやすいかもしれないですね。今回のクラフトは、毎回この時期に企画している、小枝のスワッグを作ってもらいました。小枝や葉っぱの小さな束に、金色のアクリル絵の具を塗るだけなのですが、なかなかステキな飾りになります。

みんなそれぞれのペースで楽しんでもらって、絵の具を乾かしながら、どんぐりを拾ったり、虫を追いかけたりしました。この日は、休園の幼稚園も多かったので、幼稚園生もたくさん来てくれて、のんびりできる森時間を過ごせたかなぁと。「(乳幼児時代の)同窓会みたいで楽しかった」と言ってくれたママさんもいてよかったです(^-^)。自分にとって懐かしい場所として、「森」が心の中にあるって、豊かだなぁと思うのです。ずっとずっと、今あるこの森が続いて行きますように。ご参加くださった皆さん、どうもありがとうございました。「森」がきっかけとなって、みんなと会えることがとってもうれしいです。体調等で参加を断念された方も、またぜひ来てくださいね~(^-^)。

最後に、今回、ちょっとお気に入りの写真を。どんぐりを倒木のうろにつめて、「おうち」と教えてくれたSくん。こういうの、大好きです。人間っていいな、って思います。

 

おさんぽ会報告(10月20日)

10月20日の森のおさんぽ会は、8組の親子さんと森で遊びました~。

少し風は強かったのですが、森の中は防風林の中にいるようなものなので、穏やかです。自分の頭よりだいぶ高いところから風に揺れる木々の音が聞こえてきます。そのような状況なので、どんぐりも上からポトッと降って来ます。『どんぐり注意報』発令中…(笑)、でした。

今回も、探し物、見つけもの、得意な子がいっぱいでした。

モグラの通った穴で遊んだり。小さなありんこ見つけたり。
振ってみると葉っぱがカサカサ鳴る小枝を見つけたり。サラサラする土を見つけたり。視線が上にも向いたね~。

のんびりと、たくさん遊べました。普段、親としては子どもに「ちょっとぉ、ここ見てくださいよ。」なことは多々あったりしますが、子どもの「ここ見てるんだよ!」をこうしてのんびりといっしょに見るのも「ほほーぅ」と面白いですね。

前回と同じく、クラフトも少しだけしましたよ。遊びながら、袋に入れておいたお気に入りの葉っぱやどんぐりを、どんぐりのバングルに付けたりして遊びました。

少し緑な10月の森から…11月は秋が深まった色になって…、どんな風景になるかな。森の中に、ヒトという動物親子がいる風景が、穏やかに、当たり前に、続くといいなぁ~と、これらの写真を見て振り返る私でした。ご参加いただいた皆さん、楽しく温かい風景をありがとうございます。また一緒に遊びましょう~(^-^)。