森のおさんぽ会 blog

瀬谷市民の森で、未就園児の親子を対象としたおさんぽ会のブログです。

旅先でおさんぽ(2)

前回に引き続き、沖永良部島への旅の話です。

沖永良部島滞在で私たちがヒマに感じなかったのは、あちこち回っておさんぽを楽しめたからというのも理由の1つかと思います。

島へは那覇経由で那覇に1泊してから向かったのですが、その時から私と子どもたちは、飛んでいる蝶が気になってしょっちゅう目で追っていました。大きい蝶が多い、黒色系の蝶が多い、とか。沖永良部島でもよく見かけました。

お世話になっていた農家の方が「島をよく知ってもらいたいから。」と観光案内を半日してくださったのですが、昇竜洞の入口で、カラスアゲハだかシロオビアゲハだか黒い蝶がたくさん飛んでいて興奮していたら、「神奈川には蝶はいないの?」と不思議そうなので、「います!いますけど、こんなにたくさんの黒系の蝶が、しかも手の届きそうなくらい近くにワイワイ飛んでません!」と言うと、受付のおじちゃんが「いま雨上がりで多いのかも。」とにこやかに教えてくれました。

亜熱帯の植生のため、蝶々の分布も関東付近とは種類が違ってくるのでしょう。沖永良部島の森は、深い黄緑、そんな色です。

左は宿舎の近くの小学校に植えられているガジュマル。右はホウオウボク

旅先でも、ふだんの生活の中で興味あることに、無意識のうちに目を向けているものだなぁと思いました。共に島で過ごしたKちゃんは、私たちがいつも海の中をのぞいたり、蝶を追いかけたりしているからか、「動植物を遊びながら観察することで、身近に自然環境の大切さ、生態について考えるきっかけになった」とのこと。Kちゃんは静岡で着物を勉強している学生さんで、芭蕉布について学びに沖永良部島に行ったので、私たちは芭蕉布について学ぶきっかけになりました。

島のマンゴーやバナナ、美味しかった!子どもたちは島に生えるバナナやパパイヤを面白そうに観察していました。右はたぶんハラビロカマキリ(関東にもいる)。

大山植物公園展望台からの景色(台風前でどんより空)

台風が去ってから横浜へ無事に帰宅しました。島の皆さんのおかげで、のん気に島で過ごせていた私たちを心配してくださっていた方から「やっと帰れてホッとするね。」と言われ、うーむ、帰り着いてホッとするなんてこともないかなぁ~と、帰宅後の片付けや連絡調整に追われていました。翌日の夕方にやっと、息子と近所を少しさんぽする時間を作ったら、ホッと帰った気分になりました。帰るって、そんな気持ちのことですね、きっと。